アドワーズ広告(AdWords)

アドワーズは、ユーザーがクリックすることで初めて課金されるシステムの検索連動型広告です。オークション形式をとり、入札金額やクリック率などから算出されるポイント(QS)で、掲載順位が決定します。

キーワードにより1クリック1円からの価格設定となり、Googleをはじめとした検索エンジン/ポータルの検索結果ページ上位に表示が可能です。従来のオンライン広告よりも高い集客力とコストパフォーマンスを実現するツールです。


アドセンス広告

アドセンス広告は、個人や零細企業にとって大きな福音となった。

ヤフーや楽天など閲覧数の非常に多いポータルサイトに広告を出すためには、多額の広告料が必要だが、アドセンス広告は個人のプログなどに配信されるので、広告料が非常に安く済む。

だから、それまでインターネット広告を出せなかった零細企業も広告を出稿できるようになった。

また、広告を掲載する側に目を転じれば、従来は多数の閲覧数を持つサイトでないと広告を掲載することはなかなか難しかったが、アドセンス広告の登場により個人が運営するようなサイトにも広告が掲載されるようになった。

その結果、アクセス数さえ上げれば、個人でもそれなりの広告収入を得られるようになったのだ。

アドセンスと並び、グーグルが開発したもう1つの画期的な広告手法に「アドワーズ広告」がある。

アドセンス広告がコンテンツの内容と連動した広告が配信されるのに対し、アドワーズ広告は、検索キーワードと連動することが特徴だ。

検索キーワードに関連する商品やサービスの広告が、検索結果画面に表示されるのだ。

たとえば、「日本酒」という単語をグーグルで検索すると、検索結果画面の上部や右側に、日本酒の通販サイトや日本酒販売の広告が表示される。

「日本酒」という単語を検索する人の多くは、日本酒に興味があるはずだ。

そのような人に日本酒に関する広告を送るのだから、その効果は従来の広告と比べて非常に高い。

グーグルの推薦する商品やサービスを見て、「私の欲しかったのはこれだ」と喜んで購入する人も多いだろう。

グーグルの2006年度の売上高はついに100億ドルを突破した。

設立からわずか8年で時価総額1兆円企業の仲間入りを果たしたわけだが、そのほとんどはアドセンス広告やアドワーズ広告などの広告収入によって占められている。

検索サービスを無償で提供することで全世界の人々の欲求を把握し、1人1人にマッチした広告ビジネスを展開する。それが短期間でグーグルが急成長した秘密といえよう。