日本のP4P勢力図は、どうなる?
検索連動型広告(P4P)の主要なプレイヤーであるグーグルとオーバーチュアが日本での広告ビジネスを開始してから、既に1年半以上が経過した。利用する広告主の拡大とともに、プレイヤー側の攻防も非常に活発になってきている。最近の主要な動きと想定される展望などについて、俯瞰してみよう。
●オーバーチュア
- 最低入札価格を9円から可能に。
このことで、従来、クリック単価(CPC)の最低入札価格35円が負担になっていた企業/業界/キーワードが活性化する。つまり、アドワーズのみしかP4Pを出稿していなかった広告主に、オーバーチュア利用のチャンスができたことになる。P4Pの利用においては、Yahoo!でのインプレッションがやはり大きなボリュームを占めるが、広告主にとっては機会ロスがより縮小できる可能性が増えたということだ。 - 3/1から広告文章の文字数ガイドラインが変更。
タイトル15文字+説明文33文字に変更になるのだが、これはまさしくYahoo!での掲載を意識した内容である。 - LooksmartのMSNからの撤退
従来、Looksmartのサブサイトリスティングに流れていたクリックが、オーバーチュアで吸収される可能性がある。 - Yahoo! JAPAN上で、オーバーチュアの広告が掲載されている。
Yahoo!としては、オーバーチュア支持を明確にした?、と理解される要素のある動向だ。表示位置は、Yahoo!のトップページにてキーワードを検索すると、検索結果として表示されるページの右部分になる。
●グーグル
- アドワーズ広告のロールアップ
2月25日よりアドワーズ広告にて、「ロールアップ」と呼ばれる変更があった。 これは、Googleのwebサイトhttp://www.google.co.jpにおいてのアドワーズの表示方法の変更である。昨年の10月ごろまで同サイトでは「プレミアム・スポンサーシップ広告」があったが、今回の変更は、プレミアムの掲載位置に、アドワーズの1位、2位の広告が表示されることになる、という変更だ。このことによって、以下のことが期待できよう。- 掲載順位の上昇……上位に掲載されることにより、よりクリック率(CTR)が高くなる可能性があり、ひいては掲載順位を上昇させる可能性がある。
- CPCの改善……CTRが高くなったことにより、必要な上限入札CPCを抑えることができる可能性が増す。
- CPAの改善……上記のCPCが改善することで、獲得単価(CPA)も同時に改善できる可能性がある。
※プレミアム枠へのロールアップは100%保障されるものではない。
- AdSenseネットワークの拡大
「コンテンツターゲティング」での検索動向(具体的には、インプレッション数とクリック数の動向)が、ここ数ヶ月、増加している。
これは、アドワーズ広告のコンテンツターゲティングネットワーク(日本での主な例は、リクルート・オールアバウトジャパン、ニフティ、インプレスウォッチ)の拡大を意味するものである。このことは、単にアドワーズ広告の配信ネットワークが拡大するだけではなく、従来のキーワードトリガー広告ではリーチ出来なかったユーザーを取り込むことが可能になった。
Google AdSense:https://www.google.co.jp/adsense/ - キャンペーンへの除外キーワードの設定
従来、広告グループに対して、除外キーワードの設定ができたが、キャンペーンに対してもその機能が広がった。このことによって、広告主にとっては、以下のことが期待できよう。
- CTRの改善……広告主が、対象顧客として意図しない想定ユーザーのクリックをなくすことができるので、相対的にCTRを改善できる可能性がある。つまり、広告主にとって、より有効なクリックに絞込みをすることができる。
- CPAの改善……前記により、より顧客指向性の高いクリックに絞り込まれているので、相対的にCPAが改善される可能性がある。
- キーワード追加などにチャレンジできる…前記2つのステップにより捻出された広告原資を用いて、再投資が可能になる。
※除外キーワード……ユーザーの入力する検索語に、広告主の意図しない語句が含まれていた場合、広告が表示されないように指定する機能。
例:人材派遣ビジネスをやっている広告主がキーワード「派遣」を部分一致にて登録。
もちろん、完全一致指定にてキーワードを登録している場合には、キーワード除外機能は無関係である。
→ ユーザーが「自衛隊派遣」にて検索。すると、件の広告主の「派遣」にて登録している広告が表示 されてしまう。
→ 「自衛隊」を除外キーワードとして設定すると、表示されなくなる。(執筆:T.S、監修:A.S)
投稿者 aun : 2004年03月02日










