リスティング広告から広がるWebプロモーション手法


我々が従事するWebマーケティングに深く関与するPC・モバイル端末業界で、ダイナミックな動きが様々に起きている。

モバイル業界におけるスマートフォンの普及、SIMロック解除など、約4年前のナンバーポータビリティ導入に次ぐ非常に大きな変動である。
PCにおいてもネットブックの浸透、そしてネットブックに代わる選択肢にもなりうるiPadの発売と、ユーザの利用方法に合わせた商品が増加し、かつ支持されている。更にiPadを皮切りにタッチスクリーンが近い将来主流になるかもしれない、という風潮も起こっている。

上記のような端末における仕様の変化は、市場の活性化と業界内の淘汰を引き起こすと同時に、端末とは切っても切れない関係にあるWebプロモーション側へも新たな風を送り込んでいると考えられる。

例えば、Yahoo!はiPhone/iPod touchから閲覧した場合、iPhone/iPod Touch向けに最適化したページへの変更を進めている。そして、最適化されたページにはインタレストマッチ(PC向けサービス)の広告が掲載されるようだ。
また、既に米Yahoo!は2010年3月23日にApple iPhone / iPod touch 向けの検索アプリ・Yahoo! Search iPhone Appをリリースしており、アプリ内広告の動向も注目される。

そしてiPhone/iPod Touch向け広告としては、何よりアドモブ社の日本におけるビジネス展開の本格始動がある。

更に株式会社マクロミルが4 月 6 日に実施したインターネットリサーチの結果では、スマートフォンユーザの検索目的で最も多いものが地図の検索であるという。スマートフォンは位置情報を特定することができるので、PC向けの広告サービスと比較して、付加価値)のある広告配信(地域のセグメントや、検索対象に関する詳細情報追加など)も可能になってくるだろう。

そうした仕様の変更に伴うダイナミックな動きの中で、新しい広告手法には手が付けられていない、または手が回らない広告主も多いのではないかと筆者は感じている。
その場合は、まず既に導入している広告の拡張機能の活用から順に検討することをお勧めしたい。なぜなら、基本的な広告の仕組みは既存のものを踏襲しており、かつ管理画面も慣れ親しんだものであるため導入敷居が低いからである。

例えばGoogle AdWordsでは、コンテンツターゲット広告もしくはプレースメントターゲット広告枠に、自身のTwitterアカウントの最新情報を配信する仕組みが3月より開始されている。
Twitter フィードを埋め込むだけで最新の”つぶやき”がセグメントしたサイトに同時多発的に表示させることができる。

他にも、ここ半年でリリースされている拡張機能には以下のものがある。
・YouTubeに広告配信、もしくは自社の動画上に広告を配信する。
・携帯端末を指定して、広告配信ができる(「Android」「iPhone/iPod Touch」「Palm WebOS」
・一定の条件をクリアしたキャンペーンにて、AdWords広告の説明文下にサイトリンクが設置できる

総務省によると、今や検索エンジンの利用者数の伸びは、インターネット利用者数の伸びを上回る勢いとなっており、デジタルネイティブの世代の割合も増えてきている※。
マクロ環境は刻々を変化しており、以前は成果が見られなかった施策が、数ヶ月後とまではいかなくとも1年後、同じように成果が見られないとは限らない。むしろ上述の動向から考えれば、機会損失になっているかもしれない。
リスティング広告のアカウントから様々な広告を打つ方法が今後も増加していくだろう。最新情報をいち早くキャッチし、有効に活用していただきたい。

※インターネット検索エンジンの現状と市場規模等に関する調査
http://www.soumu.go.jp/main_content/000035044.pdf


(執筆:SEMグループ S.H)

【japan.internet.com(検索エンジンマーケティング)掲載コラム】
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投稿者 aun : 2010年05月17日