モバイル広告の躍進と EZweb 検索サービスの検索結果仕様変更
2010年2月22日に電通が発表した「2009年の日本の広告費」によると、総広告費は5兆9,222億円と前年比11.5%減少し、2008年(2007年比4.7%減)に続いて前年実績を下回る結果となった。中でもマスコミ4媒体における広告費は、前年比14.3%減と落ち込みは止まらず、5年連続で減少している。
4マス広告をはじめとする広告費全体がダウントレンドの中で、増加を見せたのは、衛星メディア関連広告費(前年比4.9%増)とインターネット広告費(前年比1.2%増)の2つである。
特にインターネット広告費は新聞広告費の大幅な減少に伴い、初めて新聞広告費を上回り、4マス媒体に匹敵する広告市場となっている。その中でも、2009年はモバイル広告に関する伸びに着目すべきだろう。
3G端末の普及や通信定額制などが更に普及し、利用の定着・拡大を背景に、2009年のモバイルインターネット広告費は1,031億円と前年比112.9%の成長を遂げた。
なかでも、モバイルP4P(検索連動型広告)は、前年比31.8%増の224億円に成長しており、モバイル端末での「検索」という行為が、より一般的になったといえる。
このような伸びを見せているモバイル市場において、auは2010年2月26日に検索結果の仕様を変更した。今回はその仕様変更について紹介していく。
・Ezweb検索結果の仕様変更
auでは2007年に携帯サイトと PC サイトが一体化したポータルサイト「au one」を導入し、Ezweb公式サイト(4件)、一般サイト(3件)、PCサイト(3件)と表示される形式を用いていた。(下図参照)

しかし、2月26日以降より、下図のような検索結果へと変更された。
今回の検索結果画面の変更には大きな特徴が3点ある。
◆ 【新規枠】最上部にコンテンツやニュースなどの情報表示枠を設置
キーワードによって、音楽や映像などのコンテンツや、最新のニュース、天気、地図などを表示する情報表示枠を新規に設置した。また、「着うた アーティスト名」などと検索することで、「LISMO」で提供している楽曲や書籍、映像の検索結果もこの枠に表示される。
◆ 【公式サイト枠】Ezweb検索サービスの検索結果には公式サイトトップのみ表示
今回の仕様変更では、Ezweb検索サービスのクローラによるクロール範囲がトップページのみに限定されるように変更された。つまり、検索結果にはトップページしか表示されない仕組みとなっている。この仕様変更によって、公式サイトの検索結果から、下層ページへの流入はなくなってしまう。では下層ページへの流入を獲得するにはどうすればよいのか。答えは次の特徴にある。
◆ 【ウェブサイト枠】一般サイト(モバイル、PC)の表示が混交表示
従来の検索結果画面においては、モバイルサイトとPCサイトは別々に表示されていたが、今回の仕様変更により、Googleモバイルの検索結果と同様に混交表示されるようなった。モバイル、PC合わせて6件が検索結果に表示される。この検索結果の表示件数は、下部に新たに設置された『変更設定』より2件~10件まで自由にカスタマイズが可能だ。
また、従来公式サイト枠に表示されていた下層ページは、このウェブサイト枠の検索結果に表示されるようになる。
そのため、公式サイトの下層ページへは一般サイト用のクローラ、つまりGoogleモバイルのクローラの受け入れを許可する必要がある。サイト管理者の方はクローラの受入れ設定を確認頂くことを推奨する。
また、従来のモバイルサイトとPCサイトの間に表示されていたリスティング広告枠は下部に移動され、上部に1件、公式サイトとウェブサイトの結果の間に1件、下部に2件表示されるようになる。この変更により、3位出稿枠がページ下部に表示されるようになるため、クリック率に影響が出ることが予想される。
auは検索結果変更にとどまらず、2010年2月17日に、「6月以降Andoroid端末及びWindows Phoneの発売」を発表しており、ついにスマートフォン事業にも着手する。これで既に先行しているドコモ、SoftBankに続き、3キャリア全てがスマートフォン市場に参入することになり、スマートフォンを含めたモバイル市場の拡大は今後も進むだろう。
出典
・電通ニュースリリース:
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2010/pdf/2010020-0222.pdf
・KDDIプレスリリース:
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/0217a/
投稿者 aun : 2010年03月09日










